引用:2013年11月7日/Facebook【医療法人社団医献会 辻クリニック】
【リウマチ/関節症などの痛みに対する水素の効果の検証】
慢性関節リウマチ/骨粗鬆症/変形性関節症などの『慢性痛』の原因は徐々に解明されつつあります。
これについての論文は、最近になった多数発表されていますが、特に『TNFα-NFκB-活性酸素』の絡んだシステムです。
水素の効果は、初期(2007年頃)は『抗酸化作用』に絞って論じられてきましたが、昨今は『抗炎症作用』『抗アレルギー作用』が中心になってきています。
この論文は『骨関節疾患の痛み』に対する水素の効果とその制御システムについて。
詳細は割愛しますが、結論から言えば水素には抗酸化作用以外に
*SOD強化作用
*TNFαによるNFκB誘導の抑制作用
*TNFαによるiNOS誘導の抑制作用
などを認め、それによって炎症徴候(疼痛、腫脹、発熱、発赤)を抑制しているとしています。
よく「水素の鎮痛作用はステロイドや消炎鎮痛剤と比べてどうでしょうか?」という質問を受けますが、ここで論じているのは『対症療法か?根治療法か?』です。
その場の痛みをとるという意味では
1:麻酔薬
2:ステロイド
3:消炎鎮痛剤
4:水素
となりますが、1〜3は炎症の原因を取り除いているのではなく『症状を緩和させる目的』で利用されます。
水素の目的は『慢性化した炎症サイクルを正常化させる』ことです。よって、比較対象にすべきではないと考えています。
具体的には、当院では骨関節の痛みに対する水素治療を行っていますが、それは既存の治療を排除し、それに成り代わるものという位置づけではありません。
局所注射や関節内注射は、そのほとんどが『麻酔+ステロイド』のような注射ですが、これはあくまでも対症療法です。
ここに『高濃度水素水』を混ぜ合わせることにより
*治療期間が短くなる
*鎮痛剤の使用量を減らせる
*対症療法治療薬から離脱しやすくなる
というメリットがあります。
対症療法は悪ではありません。
対症療法と根治療法を組み合わせることによって、治療中の痛みを緩和しつつ、根治を目指すことが可能となってくると思います。
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