引用:2014年1月10日/Facebook【医療法人社団医献会 辻クリニック】
【水素外用によるニキビ治療の効果について】
いくつかのメディアで「水素でニキビが治った」と言われるため、こちらに問い合わせが多くなりました。
いくつかの質問をまとめて回答させていただきます。
ニキビは単一の原因で起こるものではなく、いくつかの要因が合わさることによる複合原因で発症します。
多くの場合、ホルモンのアンバランスによってはじまるようです。
思春期、生理、ストレス、不摂生、ピルなどによってホルモンのアンバランスが起こると、角質の分裂や皮脂の分泌が過剰になります。
皮膚常在菌であるアクネ菌は、皮脂を栄養として増殖します。
アクネ菌は「リパーゼ」という脂肪分解酵素を分泌し、皮脂を「遊離脂肪酸」に分解します。これが蓄積してコメドとなります。
遊離脂肪酸は大変酸化しやすいため、酸素やUVの作用によって容易に酸化され、『過酸化脂質』へと変化し
*変色して黒くなる:黒ニキビ
*炎症性物質である:赤ニキビ
を引き起こします。
炎症性ニキビは「アクネ菌の感染による炎症」というよりは「過酸化脂質による非感染性炎症」と考えるべきです。
強く、継続した炎症は「組織破壊」を引き起こすので、周囲の組織が破壊され「クレーター化」「色素沈着」となります。
水素の作用部位は『活性酸素と炎症』です。
ニキビの初期原因である「ホルモンアンバランスによる角質増加と皮脂増加」に作用するのではなく、増加しコメドとなった遊離脂肪酸の酸化を抑え、炎症を抑制する(抗酸化と抗炎症作用)によってニキビの悪化を防いでいると考えるべきでしょう。
「治った」と言われる方々に詳しく訪ねてみると『黒ニキビの色が消失した』『赤ニキビの炎症が治った』といった内容であることが解ります。それは、将来的な「炎症持続による瘢痕、色素沈着の予防」となるはずです。
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