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引用:2013年4月21日/Facebook【医療法人社団医献会 辻クリニック】

【老化と酸化と抗酸化力】

長年「抗加齢医療」に関わっていると、一部だけが突出して老化している人ということはあまりないことがわかります。
わかりやすくいうと「血管や脳が若い人は肌も若い」「見た目が若い人は中身も若い」ということ。

逆を言えば「見た目を若くしたければ、中身を若くするのが近道」ということです。

「変性疾患」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

英語で「Degenerative disease」とよぶこの状態は「組織や臓器の機能や構造が、時間と共に変化してゆく疾患」と定義されます。

「時間とともに変化してゆく」とは「加齢そのもの」であり、
*脳神経変性:アルツハイマー、パーキンソン病など
*心血管変性:動脈硬化、心筋梗塞
*骨関節変性:骨粗鬆症、変形性関節症
などがその代表です。

ここに皮膚を当てはめてみると「しみ、しわ、たるみ、くすみ」といった「皮膚の老化の特徴」は「皮膚組織と細胞の変性」といってよい現象です。

この『変性』という現象は、国内外を問わず、多くの研究機関で研究されています。

その中で「酸化」はDNA、細胞、組織を劣化/変性させる最大の原因であることがわかっています。

多くの変性疾患を研究してゆくと、そのほとんどに酸化劣化が関与しており、酸化劣化の制御によってそれらの変性疾患の進行を抑制できることもわかってきています。

細胞や組織の酸化劣化は『酸化ストレス』と『抗酸化力』のバランスによります。

高い酸化ストレス下にあっても、強力な抗酸化力をもっていれば酸化劣化は抑えることができます。

たとえ酸化ストレスが低くても、抗酸化力が大幅に低下していれば、酸化劣化は進行することとなります。

老化や変性疾患を持つ人は『高い酸化ストレス』と『弱い抗酸化力』である場合が多いと言えます。

図にあるように、酸化ストレスには数々の原因があります。

「糖尿病」「肝機能障害」「慢性感染症」「喫煙者」などは、その臓器障害だけでなく『なんとなく老けて見える』という事実は多くの方が理解できるでしょう。

それらに対抗する抗酸化ストレスは「内因性」と「外因性」の総合力です。

内因性は細胞(多くはミトコンドリア)が作り出す「抗酸化酵素」です。
外因性は、食事などで摂取されるビタミンや抗酸化物質です。

よく「細胞は抗酸化酵素を作っているので抗酸化物質の摂取は必要ない」という方がいますが、現代社会は以前に比べて酸化ストレスが過剰となっています(排気ガス、重金属、化学物質などの増加)

それらを内因性抗酸化酵素だけで抑制するには、少々力不足であろうと考えます。

当然、内因性抗酸化物質の産生能力を高める必要もあります。

運動によって「適度な酸化ストレス」を加えることによって、細胞は抗酸化酵素を作り出す能力を高めます。

【酸化ストレスの抑制】:酸化ストレス原因の除去
*ミトコンドリア機能の改善(十分な栄養素の補充)
*重金属の取込み抑制/重金属解毒
*化学物質の取込み抑制/肝解毒能の改善
*AGEs(糖化産物)の抑制/除去
*慢性炎症の抑制
【抗酸化力の強化】:内外抗酸化緑の強化/補充
*適度な運動(適度な酸化ストレス):内因性強化
*オゾン療法:内因性強化
*水素療法:抗酸化物質の補充
*マルチ抗酸化酵素補充:抗酸化物質の補充

これら「抗酸化治療戦略」は加齢/変性疾患抑制を行ううえで、大変重要であると考えています。

当院では、これらに対し
【検査】
*dROM検査:酸化ストレス度を調べます。
*BAP検査:抗酸化能力を調べます。
*8-0HdG検査:酸化によるDNA損傷量を調べます。
*SAA/LDL検査:炎症由来活性酸素による損傷を調べます。
*α1AT-LDL検査:動脈硬化部位での活性酸素損傷を調べます。
*プラズマローゲン検査:細胞膜抗酸化リン脂質量を調べます。
*爪/髪ミネラル検査:体内重金属量を調べます。
*AGEs検査:皮下のAGEs量(糖化産物)量を調べます。
*高感度CRP検査:微細慢性炎症を調べます。
によって、酸化状態を総合的に調べたうえで、
【治療】
*水素療法:点滴、注射、内服
*グルタチオン療法:点滴
*肝解毒酵素療法:点滴、内服
*キレーション療法:点滴、内服
*プラズマローゲン補充療法:内服
*AGEs解毒療法」内服
などを行っています。

医療法人社団医献会 辻クリニック(四谷/麹町)
03-3221-2551
info@tsuji-c.jp

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