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引用:2014年3月2日/Facebook【医療法人社団医献会 辻クリニック】

【水素の皮膚再生作用】
皮膚は「外胚葉由来の表皮」と「中胚葉由来の真皮」に分けることができます。
皮膚の再生のためには、この両方へのアプローチが必要となります。
皮膚の再生医療と聞くと、「美容:しみ、しわ、たるみなど」を想像しますが、それ以上に解りやすいのが『褥瘡:とこずれ』です。
これは表皮・真皮の皮膚組織が欠損し、そこからの感染などが生命を脅かすために早急の治療を必要としますが、有効な治療法はありません。

今回の論文は、褥瘡を持つ寝たきり患者さんに対し、栄養チューブから水素水を投与し、褥瘡の治癒効果を確かめる試みと、表皮の角化細胞、真皮の繊維芽細胞を水素水で培養した時の角化/コラーゲン産生能を調べています。

論文では、水素水投与群に明らかな皮膚組織再生を認め、プラセボ(純水)群では認めませんでした。
また、細胞培養では
*UVA照射HaCaT細胞(角化細胞)間質の活性酸素量を定量
・水素水培養:活性酸素減少
・純水培養:減少せず
また、純水培養したUVA照射HaCaT細胞では、核の凝縮や分断が起こっていましたが、水素水で培養した細胞にはほとんどおこりませんでした。

*UVA照射/純水培養でのHaCaT細胞のミトコンドリア還元能やOUMS-36細胞(繊維芽細胞)の1型コラーゲン合成は低下しましたが、水素水で培養した場合には低下しませんでした。

これらの結果は、水素投与が皮膚を構成する細胞群の酸化劣化を抑制し、機能を正常化することによって、皮膚の再生が行われるということです。
具体的な臨床例でも褥瘡の改善が見られたことは、大変興味深い結果であり、このことは皮膚の老化や他の疾患に対する効果も期待できる結果です。

当院でも、水素の内服/外用/点滴を継続される方のほとんどが「肌質の改善」を実感されますが、そこには角化細胞や繊維芽細胞の修復による効果であったことを推測されます。
医療法人社団医献会 辻クリニック
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