引用:2013年4月24日/Facebook【医療法人社団医献会 辻クリニック】
【水素はいったいどこに効く?:活性酸素と老化/疾患】
どういうわけか、「水素」に関する問い合わせが急に増えました。
とくに「どこに効くの?」「どういう作用?」「体感は?」という問い合わせですので、簡単にまとめておきます。
現在、日本医大を中心として、世界中の研究室で「水素の作用/効果」が研究されており、想像以上の効果を示しています。
水素の効果として研究されているのは
*抗酸化作用
*抗炎症作用
*抗アレルギー作用
が中心です。
抗炎症作用や抗アレルギー作用、その他の作用も、突き詰めると「抗酸化作用」によるものが大きいため、その作用の中心は「強力な抗酸化作用」といっても良いのかもしれません。
老化や疾患と活性酸素の関係を調べてゆくと、図のようになります。
詳細はさておき、我々が酸素を利用して生きている以上、それによる酸化現象は避けることができません。
そのため生体には、様々な抗酸化作用、活性酸素発生制御機構が備わっています。
とくに「エネルギー産生場であるミトコンドリア」からは大量の活性酸素(生体の排気ガス)が発生します。
この活性酸素を除去するシステム(抗酸化酵素遺伝子)が存在し、SOD、カタラーゼ、グルタチオンペルオキシダーゼといった抗酸化酵素を生み出すことによって、発生する活性酸素を除去(水に還元)しています。
また、皮下に存在する酸素や水に紫外線が当たって生まれる「一重項酸素」を抑えるために、メラニンが存在したりします。
補完代替医療/オーソモレキュラー医療などで利用される
*抗酸化ビタミン群:ビタミンCなど
*フラボノイド群:カテキン、ルテイン、アスタキサンチンなど
は各成分の抗酸化作用によるものが大きいと思われます。
各抗酸化物質にはそれぞれ
*効果を示す活性酸素種
*効果を示す臓器(組織移行性の違い)
といった特徴があります。これが「◯◯は◯◯に効果がある」という理由かもしれません。
本題である『水素が優れている理由』は
*抗酸化力が強力
*低分子かつ気体であるため、組織移行性がよい
*悪玉活性酸素をすべて除去できる
*反応後に水となる(酸化物質が残らない)
*副作用が考えにくい
です。
多くの抗酸化物質がもる
*移行しにくい部位がある(特に脳神経系)
*反応できる活性酸素種が決まっている
*反応後に「酸化物質」となる
という好ましくない反応を、水素は持たないのです。
このため、専門科を選ばず、多くの疾患治療/予防の研究対象となっています。
最も多い質問として「効果は?」「体感は?」がありますが、こう考えると良いと思います。
効果を感じるということは「体感できる悪い状態がある」ということになります。
「頭痛がないのに頭痛薬を飲んでも体感しない」ということです。
程度にもよりますが、重い疾患をお持ちの方は、その場で自覚症状があります。
また、老化や慢性疾患というものは、その疾患自体が体感しにくいものです。
高血圧、高脂血症、高コレステロール血症、糖尿病は相当悪化しなければ体感(自覚症状)はありませんし、癌も初期には全く症状はありません。
小さな脳梗塞も全く自覚症状がないことがほとんどです。
図にあるように、水素は「老化や慢性疾患の根源」に作用する物質です。
その自覚症状を「対症的に覆い隠す」のではなく、その根本である
*DNAの酸化劣化
*細胞内小器官(とくにミトコンドリア)の酸化劣化
*細胞膜の酸化劣化
*組織の酸化劣化
を改善することによる作用です。
よって「その効果を実感するためにはある程度の治療期間を必要とする」と思ってください。
当院では
*水素注射/点滴
*水素サプリメント
*水素ガス吸入
*水素クリーム(軟膏)
を使って治療を行っています。
ほとんどの方は1ヶ月程度で「何らかの改善」を感じる方が多いです。(少なくとも3ヶ月後には自覚的改善があります)
各治療法の組合せは、
*自覚症状
*目的
*活性酸素量
*疾患
などによって変わりますので、ご希望の方はクリニックまでご連絡いただければと思います。
医療法人社団医献会 辻クリニック(四谷/麹町)
03-3221-2551
info@tsuji-c.jp
*診療は予約制となっております